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創立30周年記念式典

創立30周年のご挨拶

本日ここに いづみ福祉会創立30周年記念式典を挙行いたしましたところ、京都府知事,木津川市長,笠置・和束・南山城の町村長をはじめ、多くのご来賓の皆様にご臨席賜り、また、平素は格別のお世話になっております関係機関・団体の皆様、いづみの活動にエールを送り続けていただいている「いづみ福祉会を守る会」会員の皆様、温かくいづみを応援いただいている地域の皆様方、そして、いづみで楽しく活動していただいているご利用者の皆様、懸命に事業を支えてくれている職員の皆様、夫々ご多用の折にも拘りませずお越しいただきまして、誠に有難うございます。日頃のご理解ご高配に、高いところではございますが、厚く御礼申し上げます。

いづみは やっと30歳にならせていただきました。昭和63年に障害に苦しむ7名の皆様と2人の若者が、高く大きな夢を抱いて歩み出したことに始まります。施設の面でも、財務の面でも極めて厳しい環境の中で、歯を食いしばって活動を続けるうちに、仲間が少しづつ増えて、明るい笑い声も大きくなっていきました。

やがて、土地を貸してくれる方や、労を惜しまず施設の建築に協力してくれる方、事業のための様々な資材を提供してくれる方々に、ご利用者や職員は大いに勇気付けられました。平成2年の里事業所への移転は、行政と地域とご利用者家族と職員が一体となって取り組んでいただいた努力の結晶でありました。

そして、社会福祉法人化と現在の本館建設は、障害者支援の社会的なニーズと地域の障害者の切実な願いに応えるために、行政の大きな援助と、広く地域の応援を得て平成13年に実現したものであり、その後のいづみの発展への基盤となりました。

30周年を迎えたいま、いづみは障害者福祉の総合的な施設として17の事業を11の事業所で展開し、120名の職員が延500名のご利用者に寄り添っています。

「生きることのすばらしさ、生き抜くことの大切さ」がいづみ福祉会の経営理念です。
命と人権を尊び、障害も個性であるとの考え方をしっかりと根付かせることができましたのは、創立以来障害者ファーストの経営思想を貫いてきたからではなかったかと、先人の皆様に深甚なる敬意を表したいと思います。と同時に、この後 感謝状を贈呈させていただきますボランティアの皆様が、長年に亘りお世話いただいていることについて深く感謝申し上げます。

ところで、障害者を取り巻く環境は依然として厳しい中にあります。いま世間を騒がせています、中央省庁などでの障害者雇用義務に背く実態などは、障害者をないがしろにし、人権を蹂躙した行為に他なく、誠に遺憾であります。私共は、障害は夫々の人の個性であり、お互いに補い合い助け合えば、共生社会が実現できるのだとの信念を改めて胸に刻む必要があります。

いづみは山城南部地域の障害者福祉のセンターとしての役割を果たすため、今後もブレることなく、ご利用者に寄り添い、よりよい支援を追及し続けて参ります。

皆様方の今日までのご支援に重ねて御礼申し上げますとともに、これからも倍旧のご支援とご協力を衷心よりお願申し上げます。

結びになりましたが、本日の記念コンサートをプロデュースいただいた芹沢尚子様と演奏いただく音楽家の皆様に感謝申し上げますとともに、ご来場の皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

平成30年9月1日
社会福祉法人 いづみ福祉会
理事長 坂本 利正

記念式典写真

記念コンサート

当日の様子